射的屋さんです。これも縁日ではおなじみ。実際、賞品がもらえるためしがあるのかどうか疑問ですが、これも非日常空間では楽しい遊びの一つでしょう。
こういう露店をさして俗に”テキ屋”と言いますが、語源はもちろんこの射的屋です。”テキ屋”というのは今では露店一般のことをさしますが、射的屋だけをさしていたのが拡大解釈されたものと考えられます。
このお祭りでは、”シャテキ”とカタカナ表記されたお店しかありませんでした。こうして見ると、ああ、テキ屋ってのはここからきてるんだなってのが容易に想像つきますね。お祭り空間だから意味がわかるという類のもので、たとえば都市空間にこんな看板があったら、一瞬なんのことやら想像もつかないかも知れません(じっさい、駅やデパートにこんなものがあるわけがないが)。マトの絵が射的屋であることをちゃんと伝えてはいるものの、多かれ少なかれ空間の意味に依存して意味が成り立っているのはたしかでしょう。
射的の歴史は、ネットではとりあえずここにありました。なんだか頼りないページなので、もう少し調べたらまた書きます。
しかし、なんで「どでか」とか「ジャンボ」にこだわるの?世の人間みんながみんな大食いでもあるまいに、またジャンボなものを好むわけでもあるまいに。前回までみてきたキャラクター商を考えればわかりますが、ああいうのが女性や子供をターゲットにしているのに対して、こちらは完全に男性むきなのでしょうね。色々な人が来るのを見越して、あっちでは女性や子供に売れるだろうから、こっちは男たちが主に買うように……と考えられたレトリックです。これぞ商いの道、テキ屋といえども、ちゃんと消費者層を考えるわけです。
ところで、上の写真の「日本ハム特製」。笑えますが、日本ハムが社名を使うことを許可したわけではないでしょうね。考えられるのは、日本ハム社製のハム・ソーセージをスーパーで買ってきて、それを材料にしてるってことでしょう。ちょっと考えればそんなことぐらいわかりそうなものですが、非日常の祝祭空間では、酒やビールに酔う人々はもちろん、飲まない人も雰囲気に酔ってるので、ついつい散財してしまうということでしょう。脳内モルヒネでお酒も飲んでないのに酔っ払う人がいますが、こうした非日常空間は「脳外モルヒネ」とでも呼んでおきますか。
「からあげくん」――もちろん、ローソンで商標登録されているものです。ローソンの雇われ店主なんてそこらへんをいっぱい歩いてそうなのに、これはちょっと大胆かも。
ちなみに、商標登録の条件
についてちょっと調べてみました。最近では「阪神優勝」が問題になってましたが、「ポケリスエット」ってつけて訴えられちゃうかもなんですね。「からあげくん」なんてそのまんまです。
上のページ見てると、レストランや飲食店では、地名をつけちゃいけないってのはわかりますが、レベルや効き目、仕事のやり方までもダメなんですね。驚きです。「安い屋」と
か、あと「なんでも屋」もダメなんだろうな。「山田なんでも屋」にしようが同じかも。
そういえばふと大昔に書いたことを思い出しましたが、うちの近くにも「高級○×マンション」がありましたっけ。今でも健在ですが、商標登録はできないようですね。祝祭空間のテキ屋はスタコラサッサと逃げますが、うちの近くのマンションはもろ日常なので、逃げません。逃げる必要もないってば(^^;
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