◆日本史へのいざない◆ なぜ人は歴史を求めるのでしょうか。人生は「事実」に執着する期間であるといっても過言ではないのかも知れません。
私にとって人生の皮肉は、まさに「歴史」にあります。高校時代、歴史が大の苦手だった私が、まさか歴史にかかわる研究をすることになるとは思いませんでした。
仏教的な「前世」の観念、これは否定できるとは思いません。ここで細かく議論するつもりはありませんが、学問の世界にも仏教の考え方は染み込んでいるものです。あえて異をとなえてみるとすれば、なぜ自分の「前世」が王朝時代の人や江戸時代の人でなければならないのか、なぜ「前世」が未来であってはならないのか、そんなSF的思考にたどりつくことがあります。これはいずれじっくりと取り組んでみたいテーマです。
時間は今まさに刻々と過ぎていきます。私はずっと、過去に生きた人々が書物に書いてあるとおりに行動したのかどうか、それが疑問でした。が、かたいことは抜きにして、今まさに時間の流れの中にある自分と、過去の人々との対話を楽しんでいただければと思います。そのためにある程度の知識が必要なこともあるでしょうから、まずは「ブルジョア史学」たる日本文学史に目を向けてみましょう。
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