主に新潮文庫を入れてます。上段左端は安部公房。高校時代からいちばんのお気に入りです。何がって、不条理なところが。その右隣は小林秀雄。むずかしいけど憧れです。好きなのは、『Xへの手紙・私小説論』に入っている『おふぇりや遺文』――小林にはめずらしい小説です。男性のはずなのに、女性の心境や感情の機微をちゃんと表現できているのがすごいです。(なぜか二冊ある^^;)
そのほか中段にかけて遠藤周作・宮沢賢治・村上龍・星新一・谷崎潤一郎など。下の方は読んでないドストエフスキーやフロイト、クリスティなどの外国文学。左端にあるのは、入れる場所がなかった現在の私の一次文献、津田左右吉のコピーが入ったファイル。
上段と中段の真中ぐらいまではごぞんじ、岩波文庫です。最近のお気に入りはベンヤミン。あと今読んでるのがマーク・トウェインの『人間とは何か』『不思議な少年』の二本立てです。ハックルベリー・フィンの作者で、明るい作風で有名ですが、この二冊はそれとはうってかわり、ペシミズムに彩られています。しかし、人間の本質をうまく突いている。感心させられる名作です。
下段にはちくまの文庫と、学術系の岩波現代新書、それから講談社文芸文庫というキレイかつマニアックな文学作品を集めた文庫があります。横光利一大好き。
乱歩など角川文庫を中心に。最近ハマッたのはスパイ・ゾルゲについての本。あと、角川ではないですが『発禁本』は、あまり文学史に取り上げられない、ウラ文学史ともいいうるような作品群が紹介された本です。なかなかそこまで手をのばす機会がないのは事実ですが、マニアック嗜好の方にはおすすめ。
『ちいさいおうち』というのは、主人公が「おうち」になっているという、めずらしい視点から描かれた絵本です。子ども向けとは思われない、実験的文学作品。
ラフカディオ・ハーンや遠藤周作の本はまだ読んでませんが、日本怪奇ものは最近のマイブーム。
こちらも角川中心に。小松左京のSFはあこがれです。私と同じ文系出身者であり、また大阪人でもある小松氏、親近感はわくものの、知識量・感性・緻密さのどれをとっても一生およばないかも知れません。『こちらニッポン…』上巻がどこへ行ったのやらですが、おすすめ。
『おちくぼ姫』は日本版シンデレラです。シンデレラのお話とすっごい似てますが、これはシンデレラの異伝みたいなものなのかしら。そういう研究もさがしてみたらあるのかも知れません。千年以上も前のお話ですが、田辺聖子が小説形式にしてくれているので、読みやすく楽しめます。
こちらは節操なく集めただけで、現在の研究に関係ありそうなもの。テーマは日本の思想史です。『新しい歴史教科書』はご愛敬。遅刻って何だって?遅刻という概念はおそらく戦前管理主義の名残りで、ナショナリズムなんかも関係してるのだろうな、と。けっして自分が遅刻魔だからでは……ないって言い切れないのがツライ(^^;
学術雑誌とか、その他モロモロ。『戦争論』は2があるばかりで、1はどっかに紛れ込んじゃいました。3はまだ買ってない……なんだかもう、2でおなかいっぱいのような気もしてるんですが。
東洋医学とか人相学は一時期はまりました。いまでも、どこにニキビができるかによって自分の運勢判断したりしてます。東洋医学は陰陽五行説で身体を判断するそうです。病名でなく、症状にぜんぶ名前がついてるそうで……奥が深い。詳しく知りたくはあるんですが、いったいお前は何の専門家なんだと言われそうなので思いとどまってます。(--;
公房さん!全集も持ってます!「未必の故意」って言葉はご存知?法律用語です。「実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態」(gooの国語辞典より)のことをいいます。中身はというと、現代でいう差別用語満載の戯曲です(^^;。いまだに「未必の故意」という言葉とうまくマッチする解釈が思いつきませんが、なかなかハードな作品。
笠井潔、多才な人です。自分で探偵小説書きつつ、ちゃんとした論も立てられる人。その隣のSF論も詳しくてよいです。
寺山修司は好きだけど、整理してみるとあんまり持ってないことに気づきました。その隣は、藤子・F・不二雄の異色短編集。『ドラえもん』だけが藤子だと思ってた人、『笑ウせぇるすまん』はどうせAでしょ、なんて思ってた人、これ読んで驚いて下さい。あの『ドラえもん』タッチの絵で性描写なんかされると……ブッ飛びます。手塚治虫の短編にも少し似たブラックユーモア。
同様に、『鉄腕アトム』ばかりが手塚だと思ってた人、『アドルフに告ぐ』をぜひ読んでみてください。少々重たいテーマではありますが。ドイツ人、ドイツに住むユダヤ人、日本に住むユダヤ人と、日本人にはなかなか描きにくいテーマを軽々と料理してくれています。パレスチナ情勢やイスラエルについて、あるいはニューヨークにいるユダヤ人についてなど、現代の問題を考えるには最適でしょう。
上段左から約10冊は、少し前まで私が専門分野と称していたナラトロジー関連の本です(というより、専門分野と称するにはちょっと先送りするという意味で、いまは名乗っていないという感じですが)。英語の本は(とーぜん?)あんまりマトモに読んでいません。ここにはないですが、ジェラール・ジュネットの訳本はさんざん読みましたっけ。
金賢姫の手記は興味深く読みました。これもなぜか上巻しかない。つい少し前の報道で、この記述を疑うような論調がありましたが、個人的には、こういう表現は経験した人でないと書けないと思います。
岡本太郎の本はまだ読んでませんが、どんな爆発した芸術論を書いてくれたのかと楽しみです。太陽の塔大好き。
ははは(^^;。団塊ジュニアにはお決まりってやつですか。ゴーマニズム。
ともあれ、自分で買ったのではありません。すべて弟からのもらい物。まあ、それなりに影響は受けつつ、少し距離をとるというスタンスでいってます。
思うのですが、小林よしのりって人は日本の神様や神道への回帰を高らかにうたう割に、絵が日本的じゃないですよね。何しろ、余白があんまりなくって、至るところに絵や文字がある。
書をやっている私としては、日本人の心の美しさを何より表しているのは、手がき文字や絵はさることながら、仮名文字を代表とするあの余白の美学だと思うのです。多少かたちがよくなくても、一生懸命かいた文字や絵にはその人の心があらわれているし、その人が作る余白も同じです。
もう一つ、小林よしのりって、まゆ毛がすごいですよね……あれは人相学的にいえば、荒々しい性格をあらわすそうです。(^^;
文学論やらナラトロジーやら記号論やら、イロイロ節操なくある中で、アインシュタインの本が燦々とあります。まだまだわっかりませ〜ん!うちの弟はもろ専門分野でしょうから、教えてもらいたいぐらいです。
下の真中あたりは、最近集めだした創元社の文庫です。これもいろいろありますよね……『サイコ』は古典的な手法ながら面白かった。映画のほうでよく俎上にのせられるのが、有名なシャワーシーンですが、小説ではなんともあっさりした表現で終わっています。映画でもあっさりしていますが、迫力がちがいます。サルトル?積ん読でやんす。『時間線を遡って』すごいです。タイム・パラドックスの勉強するならコレ。『The Shining』は大好き。影響受けてます。
最後に、全集類。古本屋で見つけて、あぁ〜これ欲しいとか思いつつ、手に入れたかと思えば手にとるのは数年後、というパターンかも知れません。とはいえ松本清張は、研究に役立ちそうです。北一輝全集!これは、次の日提出する原稿にどうしても必要だということがわかり、その日が祝日かなにかで図書館があいていなかったため、泣く泣く購入したもの。せっかくだからがんがん読もうと思ってます。文芸春秋のやつも、中古屋で買ったあとから文庫で出てると知って泣きそうになりました。

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